菓子メーカーが、チョコレートの原料になるカカオ豆の価格高騰に悩まされている。 中国など新興国で需要が増す一方、天候不順などによりアフリカなど主要生産国で収穫量の減少が懸念されるのが高騰の要因。これに円安傾向が追い打ちをかけ、今月から一部の商品を41年ぶりに値上げするメーカーも。消費者にとっても、「ほろ苦い」夏になりそうだ。 ◇ 「自助努力の限界を超えており、価格を改定せざるを得ない」。ロッテは14日、ミルクチョコレートの「ガーナミルク」(50グラム)を41年ぶりに100円から110円に値上げする。 ガーナミルクは、1964年にチョコレート事業を始めた同社の第1号商品。74年に100円として以降、価格を据え置いてきた。これまで原料の高騰に見舞われても、作業員の人数や作りすぎを減らすなどして乗り切ってきたという。 だが、原料の高騰は今後も続くとみられ、同社は値上げを決断した。担当者は「値上げに