宮崎市街地から日南国定公園北端の青島まで続く国道の中央分離帯には、約15キロにわたってワシントニアパームの並木が連なる。この「南国宮崎」のシンボルとして定着した並木の植え替えを巡る議論が熱を帯びている。高さ20メートル前後の樹木を、一気に低い若木に替えるのか、1本置きに植え替えるのか。年度内にも始まる植え替えを前に、市民の関心も高まっている。 南国宮崎のイメージは、宮崎観光の父と慕われた故岩切章太郎氏がフェニックスやワシントニアパームなどの亜熱帯植物の植樹を奨励したことから形成されてきた。宮崎市中心部の橘通りにワシントニアパームが植えられたのが1967年。79年には青島や日南方面へ向かう国道220号宮崎南バイパスに登場し、現在は約840本を数える。 植えた当初は3~4メートルほどだった樹高は15~20メートルに伸び、枯れ枝の除去作業も年々困難になってきた。道路を管理する宮崎河川国道事務
熊本の被災地上空を旋回する零戦復元機(セルモグループ提供) 写真を見る 離陸を待つ零戦復元機。後方は一目見ようと集まった人たち=31日午後2時50分すぎ、熊本県益城町 写真を見る 太平洋戦争時に造られた零式艦上戦闘機(零戦)の復元機が31日、熊本地震の被災地上空を飛んだ。「被災地を励ましたい」と熊本市の企業がスポンサーに名乗りを上げて実現した。鹿児島空港を午後1時50分ごろ離陸し、約30分後に熊本県益城町上空に到達。「くまモン」が描かれた両翼で大きく旋回し、熊本空港に着陸した。 「苦しい時ですが青空を見上げて希望を持って」と主催者。空港近くで見守った地元の女性(58)と妹(53)は「つらい日々だったが、零戦が飛ぶ姿に感動した」と声をそろえた。 =2016/06/01付 西日本新聞朝刊=
「北九州のパトカー屋」をご存じだろうか。あなたへ、MOZU、寄生獣、図書館戦争-など、名だたる映画の中に登場したパトカーなどの「劇用車」を整備・貸し出しする自動車板金塗装会社「ペイントメイクトシ」(水巻町二東)のことだ。これまで映画・ドラマへの“出演”は50本近くにのぼり、北九州へのロケ地誘致から撮影のエキストラまで陰ながら一役買っている。 同社は1989年、八幡西区出身の大島俊充社長(48)が21歳で立ち上げた。2003年、門司区などでロケがあった「バトル・ロワイヤル2」(同年公開)で四輪駆動車が必要になり、北九州フィルム・コミッション(KFC)の担当者から相談があった。その縁で映画の劇用車を扱うようになったという。 同社が「パトカー屋」を名乗るきっかけになった映画は「ワイルド7」(11年)。4台のパトカーを用意する際、現物を確認して忠実に再現。出来の良さが業界内に伝わり、別の映画制
石井啓一国土交通相は16日の衆院予算委員会で、熊本地震の被災地復興や風評被害などで減少している観光客の回復を後押しするため、九州の高速道路の無料化や料金の減額を検討する考えを表明した。政府は東日本大震災の事例を参考に、無料化や料金減額の手法、対象区間、期間などを関係省庁で協議する。 質問に立った自民党の岩屋毅氏(大分3区)は「国道の一部が止まっているが、高速道路は突貫工事でようやく復旧したので命綱になっている。(料金を)割安にしてほしい」と要望。石井氏は「高速道路の無料、費用の軽減など、いろいろと要望をうかがっているので検討していきたい」と答弁した。 東日本大震災で民主党政権は2011年6月から東北の高速道路で、被災者が運転する車と、被災者以外はトラックなどの中型車以上を対象に通行料を無料にした。被災者の負担軽減や物流の活発化などが目的で、被災者には料金所で罹災(りさい)証明書の提示を
福岡市内で小さなバーを切り盛りしていた白石泰三さん(44)が今春、出版したノンフィクション「電波妻」が、無名作家では異例の累計発行1万部のヒットとなっている。ペンネームは「TAIZO」。高校の同級生だった女性との再会、結婚、天職と信じていた仕事との決別、そして衝撃のラスト…。「事実は小説より奇なり」の言葉を地で行く実話が、読み手をぐいぐいと引き込む。 真面目なバーテンダーの前に、後に妻となる同級生が現れたのは2013年。「本当はやりたいこと、もう自分で気づいているんだよね」。間もなく結婚した妻は、白石さん自身が気付かなかった秘めた本心を読み解いていく。 長崎県諫早市出身の白石さんは大学卒業後、大阪市のホテルなどで修業。04年、中央区大名にバーを開いた。妻と出会った当時を振り返り、「店を経営する上で、自分が作ったルールがだんだん苦しくなってきていた」と打ち明ける。 昼夜逆転の生活、他人
9日午前7時過ぎ、JR福北ゆたか線の篠栗駅から柚須駅の間を走っていた普通列車内で、福岡県桂川町、派遣社員の男(35)が、同県内に住む女性会社員(21)の太ももに触るなどの痴漢行為をした。しかし女性が泣き寝入りせず、同7時33分ごろ、男を福岡県迷惑行為防止条例違反容疑の現行犯で常人逮捕した。 刑事訴訟法では、現行犯の場合は、警察官以外の民間人でも、逮捕状なしで逮捕できるとされている。 =2016/04/09 西日本新聞=
大学受験に失敗したと思っていたら、実は合格していて、別人が自分の名前で大学に通っていた-。中国河南省で、あっと驚く「成り済まし入学」被害が発覚し、話題になっている。父親が娘の入学のために別の受験生の合格証明書類を不正に入手。被害者が教師になる夢を諦めた一方、「偽者」は卒業後、教師になっていた。 (北京・相本康一) 中国紙、京華時報などによると、被害に遭ったのは河南省洛陽市に住む30代女性、李さん(仮名)。 発覚のきっかけは、銀行での審査だった。昨年5月、クレジットカード発行を申し込んだところ、申請書類に虚偽の記載があるとして拒否された。 中国では、生年月日や身分証明番号、学歴などの記録が公安警察当局で一元管理され、金融機関が身分照会に利用している。行員は意外なことを言った。「あなたは短大卒のはずだ」 李さんは2003年に地元の同省周口市の短大(3年制)を受験したが、合格通知は届かず
大分や宮崎など4県と北九州市でつくる「東九州新幹線鉄道建設促進期成会」は23日、新幹線の開業効果などの調査結果を発表した。福岡市から大分市までの所要時間は、現在の特急と比べ52分短い47分、宮崎市までは3時間13分短い1時間35分と、時間短縮効果を確認した一方、開業後30年の費用対効果は、公共事業整備の目安とされる1・0を下回った。 調査は2015年度、民間機関に委託して行った。福岡市を起点に大分、宮崎経由で鹿児島市に至るルートの整備費は約2・7兆円と試算。償還期間を30年とした場合の地方負担の年額は、福岡県内が30億円、大分が89億円、宮崎が103億円、鹿児島が42億円となった(交付税措置分除く)。 整備費と需要予測に基づく開業後30年の費用対効果は、開業年によって0・88~0・89。開業後50年は他の交通機関からの乗り換えが見込めるなどとして1・07~1・12としている。 期成会
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く