長崎市は、被爆から75年となる2020年、国内外に向けて参加を呼びかけるマラソン大会を実施する計画を明らかにした。焼け野原から復興した市街地を走ることで、平和の尊さを実感してもらおうという狙いで、爆心地の同市松山町を通るコースを検討している。 距離は42・195キロ。同市は坂が多いため、フルマラソンが開催されたことはなかったが、市が県警などと協議を進め、実現に向けて動き出すことになった。 爆心地の同市松山町を発着点または発着のいずれかとし、JR浦上、長崎両駅などの周辺を走るコースを想定している。市は4月以降、道路の交通量調査などを実施することにしている。市は「長い距離を時間をかけて走りながら、平和の大切さを考えるきっかけにしていただければ」としている。