山岳部のヤジディ教信者、イラクとシリアの国境にて、1920年代 ヤジディ教信者の男性 ヤジディ教のシンボルマーク。ミスラ信仰で、太陽を神の象徴としている ヤズィーディー(Yazidi、ヤジーディー、ヤズィード、ヤジディ、Sharfadin)は、中東のイラク北部などに住むクルド人の一部において信じられている民族宗教。日本語ではヤジディ教、ヤズディ教とも書かれる。ヤズディの方が、本来の発音に近い[1]。ヤジド教、ヤジド派ともいう。 ヤズィーディー教徒の教義は基本的に口承による。創世記にあたる『ミスヘファ・レシ(英語版)』 (Mishefa Reş) や黙示録にあたる『キテバ・ジルウェ(英語版)』 (Kitêba Cilwe) の2つの聖典を持つが、これらは20世紀はじめに作られたものと考えられている[2]。ミスラ信仰等のイスラーム化する以前の諸宗教の系譜を引く、クルド人の宗教と言われるが、元来