日本では同義語だと思われがちな「自由」と「民主」は本来、対立する概念です。 前者はボーダーレス。後者はボーダーコンシャス。 日本では「官」と「公」も、公共事業を連想して同義語だと思われがち。 故に「稼ぐ自治体」を錦の御旗に、公園面積を狭めて商業施設を誘致する事例が渋谷区を筆頭に全国で急増しています。 税金という“お代”を先に頂戴する行政は本来、「自然環境・社会基盤・制度資本」という「民間」では採算が取りにくい、 けれども人間の体温が感じられる私たちの社会を育む上で必要不可欠な「社会的共通資本」(Ⓒ宇沢弘文)を「創り・護り・救う」為に存在するのです。 世を經(おさ)め民を濟(すく)う「経世済民」。(完璧な)公平や平等というのは、全知全能の神とて難しく、であればこそ「フェア=公正」であることが大事。 弱肉強食でなく切磋琢磨の『正しいハイエク』。富国強兵でなく富国裕民の『新しいケインズ』。 “考