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2009年4月22日のブックマーク (9件)

  • 歴史の物語り論−「開かれた未来」からの歴史認識の可能性について - tukinohaのアニメじゃない日記

    1980年代のドイツで起こった「歴史家論争」の渦中、感傷的な筆致によって第二次大戦中のドイツ軍との心情的同一化、ひいては彼らの行った歴史的事実の正当化を試みたアンドレス・ヒルグルーバーに対し、ユルゲン・ハーバーマスは以下のような批判を加えた。 「人は、当惑して次のような疑問を抱くであろう。ヒルグルーバーは、何ゆえに1986年の歴史家に、40年の歳月を経た時点から振り返ることを試みさせないのか、すなわち、どのみち自らをそこから引き離すことはできない自分自身のパースペクティブを引き受けさせないのか、と。さらに言えば、現在から振り返るパースペクティブには、直接その場、その時に居合わせた当事者たちとの選択的な認識を関係づけ、互いに比較考量し、あとから生まれた者の知識でもって補足することができるという解釈学的な利点がある。しかしながら、ヒルグルーバーは、このようなほとんど「正常な」と言いたくなるよう

    歴史の物語り論−「開かれた未来」からの歴史認識の可能性について - tukinohaのアニメじゃない日記
    rrmmjjff
    rrmmjjff 2009/04/22
     
  • 「少し調べて書く」人の耐えられないあたまのわるさ - hokusyu’s blog

    http://norevisionism.g.hatena.ne.jp/bbs/2 わたくし様 lovelovedogさんが安仁屋政昭氏の議論に対して異論を投げかけるのは自由ですが、ことキーワードの問題に関する限り、もしwikipediaの基準に照らすならば、安仁屋氏の著作は沖縄戦の専門家が書いた学術的な研究書として、「信頼できるソース」として扱われるのに対し、あなたの異論は「独自研究」として扱われます。従って、いかにあなたが不同意な記述であっても、専門家の議論に即して書かれたキーワード編集には妥当性があるのであって、それに対してあなたが専門家の議論、あるいは専門家集団における通説的な議論を無視して、(あるいは、非・専門家の論説などには依拠しているのかもしれませんが)あなたの「独自研究」をキーワード登録しようとしたのは、キーワード登録の基準論(少なくとも学術的なキーワードに関してはwiki

    「少し調べて書く」人の耐えられないあたまのわるさ - hokusyu’s blog
  • 石橋湛山がすごい - 過ぎ去ろうとしない過去

    今更?いや、すごいとは聞かされていたが。 100年前にしてはリベラルですねすごいなあじゃない。むしろネオリベが跋扈する今だからこそ、アクチュアルな問題として全然読めてしまう。 昔の文献を読んで、ああこれ今とそっくりだなあということはよくあるけども、固有名を入れ替えただけでロジックからレトリックまで含めてそっくりそのまま今でもいけるんじゃねと思わせるような文章は少ない。 「古きよき」自由主義者の洗練されたレトリックと、「小国主義」のようなラディカルな視点が融合して、かなりクリティカルな社会批判になっていると思う。 たとえば、「素朴な反国民国家的世界市民主義ってネオリベを利するだけだから批判したいけど、かといってナショナリズムぽくなるのも嫌だし、俺リベラルだからリベラルっぽい批判したいなあ」ってときあるじゃない。 明治45年の時点で、石橋湛山も(ネオリベはともかく)同じようなことを思っていたら

    石橋湛山がすごい - 過ぎ去ろうとしない過去
  • 「○○思想(体制)が生み出した犠牲者は〜」論法 - 過ぎ去ろうとしない過去

    別に関係の無い話として読んでもらってかまわないのですが、「○○思想(体制)が生み出した犠牲者は××人である。だから○○はロクなもんじゃない」という論法への違和感について。 もちろん、虐殺という結果にいたった思想や体制はまったく擁護できないし、それは失敗であったと言わなければいけないと思います。しかしです。こうした議論の帰結は「だから○○思想を持ってるやつはロクなやつじゃない。反省せよ」になることが多くて、それにはとてつもなく違和感を覚えてしまうのです。え?それその思想を支持している人だけの問題なの?ということです。いやもちろん、その思想に対するつじつまを持ってない人はつける必要は無いわけですが、そうした思想が社会に浸透することを問題化するならば、誰もが責任が無い傍観者ではいられなくなるのです。つまり、ある思想のもとで多くの虐殺が起こっているならば、それは思想そのものに虐殺を引き起こしうる内

    「○○思想(体制)が生み出した犠牲者は〜」論法 - 過ぎ去ろうとしない過去
  • 「歴史=物語」の倫理学―《痕跡》と《出来事=他者》のあいだにある「主体」について― - 過ぎ去ろうとしない過去

    歴史」をとりあえず「記述された歴史」という狭義の意味で定義してみよう。次に、この「記述された歴史」が、実際に起きた出来事としての歴史と等しいものかどうか検討してみよう。たとえば史料において、われわれは戦国時代の日には織田信長という人がいたことを知る。しかし、もちろん同時代には彼以外にも何千万ものの無名の人々がいたのであって、しかし彼らについては、われわれはおそらく永遠に知ることができない。また、「言語論的転回」*1を経た今日では実際に起きた桶狭間の合戦と史料に記述された桶狭間の合戦の間には、どんなに信頼できる史料だろうとなお、埋めることのできない差異があることは常識である。 以上のことから、「歴史」は「物語」*2であるという言説が産まれる。それはある種の人々、たとえば「新しい教科書をつくる会」のような人々にとっては都合の良いナショナル・ヒストリーを構成するための言い訳であり、このような

    「歴史=物語」の倫理学―《痕跡》と《出来事=他者》のあいだにある「主体」について― - 過ぎ去ろうとしない過去
  • 分裂した「われわれ」の戦争責任、あるいは天皇制廃止論- 過ぎ去ろうとしない過去

    3週間ほど前、ネトウヨの気が限りなく強いと個人的には思っている、ミスター・イースト元門下生としておなじみの某F氏とチャットで一晩話したのだが、彼は自分はネトウヨだと思っていないという。なぜかと問うと、「自分は日を憎んでいる」という。「アイヌを虐殺した*1日が憎い。(北海道出身である自分は)そう(日を憎めと)教育された」と。ぼくも北海道出身ではあるのだが、もちろんそんな教育は受けていないし、そんな教育をする教師など聞いたことがない。まあともあれ、彼の言っていることが事実であるとして、「アイヌを虐殺した日を憎む」ことを、すんなりと受け入れることができる彼の心性がぼくは不思議でならなかったのだった。 つまり、ぼくも恐らく彼も「血統的には」3代続いた日人の家系であるし、いやそれ以前にわれわれが今この時点で「日国民」であるのだから、いやおうなしに(それはパスポートを見るだけでわかる)「日

    分裂した「われわれ」の戦争責任、あるいは天皇制廃止論- 過ぎ去ろうとしない過去
  • <イスラエル批判をすると反ユダヤ主義と非難されてしまうという現象> - zames_makiのブログ

    ガザ攻撃や村上春樹のエルサレム賞受賞でパレスチナ問題へのネット上の日人の関心は高まった。しかしその知識・認識は十分ではない。ガザの惨状への同情心から日人はイスラエルを批判するが、それがなぜ国際的に高まらないかの理解を欠いているようだ。 確かに日国内ではイスラエル批判は自由にできる、それはホロコーストを肯定するか否かという歴史修正主義の問題とはなんら関係ない。しかしアメリカなど世界ではそうではないようです。国連など欧米世界では「イスラエル批判=反ユダヤ主義」というユダヤ人からの非難は相当に通用する。そこでは「シオニズム批判=イスラエルの政策批判=反ユダヤ主義=ホロコースト否定」となってしまう。それは論理的には不可解だが通ってしまう。そして反ユダヤ主義(ホロコースト否定)のレッテルを貼られた人物は、その言論の力を失ってしまうのです。 こうした事を私もつい最近まで知らなかった、しかしid:

    <イスラエル批判をすると反ユダヤ主義と非難されてしまうという現象> - zames_makiのブログ
  • ナショナリズムとアウシュビッツ、あるいは国民統合の歴史 - 過ぎ去ろうとしない過去

    *方針:周辺の議論から入るけれども、できれば筋の話もしたいな。 http://www.hirokiazuma.com/archives/000394.html http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20080421/1208736765 http://www.hirokiazuma.com/archives/000395.html http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20080421/1208747769 http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20080421/1208763412 アウシュビッツがナショナリズムと関係あるかどうかは、単純に歴史的事実だけ追っていくと直接の関係は無いように見える。ただし、勿論ナチスがユダヤ人虐殺に至った思想的背景においては、ナショナリズムが関係無いわけがないのであって、というご

    ナショナリズムとアウシュビッツ、あるいは国民統合の歴史 - 過ぎ去ろうとしない過去
  • 東西ドイツ司法と「過去の克服」 : Kyushu University Institutional Repository (QIR)

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    rrmmjjff 2009/04/22