海技研では、これまでに蓄積してきた浮体技術等を活用して、浮体式洋上風力発電システムに関する基礎研究を進めてきました。 平成22年度から、今までの成果を踏まえ、各種ある浮体形式の中で、コスト面の観点からスパー型(円筒型)浮体を取り上げ、研究を進めています。 この研究では、陸上並みの発電コストを達成できる浮体式洋上風力発電システムの基本技術を確立するとともに、 技術検討を通じて得られた知見に基づき風力発電の普及や産業振興の一助となる設計ガイドラインを作成することを目的に、 洋上でも高い発電効率を達成できる風車ブレードのピッチ角制御手法や浮体式洋上風力発電システムの安全性評価を行うための 風車・浮体・係留一体挙動解析プログラム等のツール開発を行っています。 海技研で現在検討している 浮体式洋上風力発電システムのイメージ
◆ノルウェー、最先端技術・移動式風力発電所『ハイウィンドHywind』 2009 年5 月、海上に設置され、移動能力を備えたものとしては初の風力発電施設「ハイウィンド」がスタヴァンゲル沖オーモイフィヨルド(Åmøyfjord) で最終調整を済ませた。地上部の高さ65m、風力タービン部の直径82.4m に及ぶ同発電装置2.3MW の発電能力を有しており、海中の深度120-700m に発電部を設置することから、成功の暁には沖合での風力発電を可能とする最先端技術として世界の報道機関の注目を集めている。 最終的な設置地点はスタヴァンゲル北、カルムオイ(カルム島)沖10km であり、2009 年8月より試験運転をはじめた。同プロジェクトの技術開発はノルウェーの産官連携、すなわちStatoilHydro 社及びEnovaSF の投資で行われ、運営は南西ノルウェーの第三セクタであるハウゲスン電力会社が担
浮体式洋上風力発電システムの研究開発 1.背景 CO2 排出量削減、再生可能エネルギー供給目標の達成に向け、再生可能エネルギー 技術の一層の活用が必要とされています。再生可能エネルギーのうち、風力エネルギー については、適地を陸域で確保することが困難となっており、海上の膨大な風力エネル ギー利用への期待が高まっています。 洋上風力発電ついて、 海底固定式 (着底式) は水深50m 程度が限界です。 このため、 欧州のように遠浅の海域が少ない我が国において、 水深の深い海域でも設置可能な浮体 構造物の上に風車を搭載した浮体式洋上風力発電システムの開発が必要です。 2.研究概要 当所では、これまでに蓄積してきた浮体技術等を活用して、浮体式洋上風力発電シス テムに関する基礎研究を進めてきました。今年度から、今までの成果を踏まえ、各種あ る浮体形式の中で、 コスト面の観点からスパー型浮体を取り上げ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く