太陽光や風力による発電をしている家庭や事業所からの電力を、電力会社が買い取る制度で、経済産業省は24日、買い取りで生じた費用負担を電気料金に上乗せする付加額を、全国一律にする方針を決めた。 太陽光発電だけを対象にする買い取り制度はすでに始まっており、4月から付加額が全世帯に上乗せされる。付加額は1キロワット時当たり0.01円(北海道電力)〜0.07円(九州電力)で、標準家庭の月額に換算すると2〜21円と、太陽光発電の普及の度合いなどで地域間の格差が生じている。 経産省は、2012年度に太陽光だけでなく風力や地熱といった再生可能エネルギーも対象とする「全量買い取り制度」の導入を目指している。新制度で国民の理解を得るためにも負担の公平性が重要だと判断。通常国会に提出する「再生可能エネルギー電気固定価格買い取り法案」(仮称)で地域間の格差をなくし、国全体の費用負担を全国一律の付加額で回収する