日本の電力会社の送電網は、東と西で周波数が異なっていることは多くの人が知るようになっています。今回のような日本全体の供給力が不足する場合に、周波数変換設備能力が120万キロワットしかないために、支援に大きな制約となっています。いまそれに90万キロワット追加する案が検討されているということを最近知りました。予想される建設費用は、新たに送電線を敷設するのも含めて、1,340億円〜2,600億円といいますから、この規模の発電所を建設するコストよりかなり小さくなるようです。これが具体化しても、建設には数年かかるでしょうから、今の急場には間に合いませんが、是非早期に実現してほしいものです。来年の春には全部の原発が停まってしまう可能性もありますし、その稼動が再開されたとしても、極めて限定された数の原発しか動かないでしょう。日本全体に向けた電力供給の安定性を確保するためには、今よりも広域の電力融通が必要