10月29、30日にテルアビブのハビマ国立劇場で開催された「スマート・モビリティ・サミット」。世界中から2500名以上の関係者が来場し、モビリティ分野のイノベーションの最先端にふれた(筆者撮影) 10月も終わりだというのに、中東のイスラエルには真夏のような日差しが照りつけていた──。その日、テルアビブ市内の広場に集まったスタートアップは70社以上。気温30度を超える屋外に、自動運転車に必須のLiDARやセンサー、各種のIoTデバイスを展示する企業のブースが立ち並んでいた。 「炎天下の車中に置き去りにされて死んでいく、不幸な子供たちを一人でも減らしたい」 そう話すのは、テルアビブ本拠のスタートアップ「ガーディアンオプティカル(Guardian Optical technologies)」のCEOのギル・ドータン(Gil Dotan)だ。同社が開発したセンサーは車内の天井から全搭乗者の生体デー