無意味な校則を潰そうと誓い教員になったという38歳女性教師。さまざまに奮闘するも校則を変えられずに悩む相談者に、鴻上尚史が哀しみとともに紐解いた、日本教育の「思考するな。自立するな」という訓練とは。
横浜市港北区の「あおばスカイフィールド」に、子どもたちの明るい声が響いていました。小学3年生から中学生を対象とした平日の放課後に開催されるラグビー教室「ラグビーパークアカデミー」横浜会場のレッスンの日。約25人の小3・4クラスには女の子の姿もあり、和気あいあいとした雰囲気に包まれていました。 ■「敵」という言葉を使わず「相手」という 「『ラグビーっていいスポーツだよね』って言ってもらえるのが1番うれしい瞬間です。試合に足を運んでくださった方から『会場にいてすごく楽しかった』『勝っても負けても、健闘を称え合うのが素晴らしいね』って言っていただけたので、ラグビーを長年、地味に大事にしてきた人間としてはすごくうれしいです」 そう話してくれてのは、一般社団法人ラグビーパークジャパン代表理事/メインコーチの川合レオさん。玉川大学3年時にニュージーランド留学を経験し、若手の日本代表候補選手や大学生のチ
8月5日、今年も甲子園で全国高校野球選手権が始まる。今年で100回目。 だが、かつてPL学園で優勝2回・準優勝2回を果たした桑田真澄さん(元読売巨人軍・投手)は、アマチュアスポーツのあり方や指導法に長年異議を唱えている。前々回・前回に続いて、桑田さんへのインタビューをお届けする。当日、桑田さんは、2017年に設立された新しい少年硬式野球の公益社団法人「グローバルベースボールリーグ」主催による「少年野球の指導者講習会」で講師を務めていた。 ――桑田さんが科学的な練習方法に至った経緯はどういうことからでしょう? 桑田:高校時代ですね。僕は運良く高校1年生の夏に全国制覇することができました。「また甲子園のマウンドに戻って全国制覇をするには何が必要か」と逆算して考えた時に、根性や猛練習ではないと気づいたんです。高校1年の夏を上回る技術を習得するには毎日集中して練習しなくてはいけない。 大阪大会から
まるで映画のワンシーンでも見ているかのようだった。 夕闇に染まるブルペン、ジャージ姿の大男がマウンドに立つ。両腕を揃えて天に掲げるような特徴的なワインドアップから、捕手に向かって軽く左腕を振り下ろす。球速にすれば80キロにも満たないようなスローボール。それなのに、ボールにはしっかりと回転がかかっており、捕手のミットを「ドスン」と叩く。 ブルペンの脇でトレーニングしていた10人ほどの高校生が、一斉に手を止めて大男のキャッチボールにじっと見入る。誰も言葉を発しない。ただただ静謐(せいひつ)な時間が流れていた。 球児たちの視線に気づいた大男は、苦笑しながらこう言った。 「ごめん、ごめん。3年ぶりだからまだこんなボールしか投げられないけど、あと2、3カ月もすれば、お前らよりいいボールを投げるようになるから」 山本昌コーチ(写真中央)の話を熱心に聞く日大藤沢の選手たち 大男は8月で53歳になろうとし
貧困の連鎖を止めようとしたら、子どもの学力が下がりました。働き方から変えよう、地方から変えようとしたら、何も変わりませんでした。 自己紹介 こんにちは。上杉周作と申します。教育について考えるのが好きな、シリコンバレー在住のエンジニアです。 88年生まれで、中学1年まで日本で暮らし、それからはアメリカ在住です。カーネギーメロン大でコンピューターサイエンスを学び、AppleとFacebookでエンジニアインターンをし、その後シリコンバレーのベンチャーを転々とし、2012年9月よりシリコンバレーの教育ベンチャー・EdSurgeに就職しました。 2017年1月にはNHK「クローズアップ現代+」の教育特集に「教育×IT」の専門家としてお呼びいただき、教育評論家の尾木ママさんと共演しました。 NHK・クローズアップ現代+ 2017年1月26日放送 「ハーバードはもう古い!? ~エドテック “教育革命”
高橋孝雄(たかはし・たかお) 慶應義塾大学医学部 小児科主任教授 医学博士 専門は小児科一般と小児神経 1982年慶応義塾大学医学部卒業後、米国ハーバード大学、マサチューセッツ総合病院小児神経科で治療にあたり、ハーバード大学医学部の神経学講師も務める。1994年帰国し、慶應義塾大学小児科で現在まで医師、教授として活躍する。趣味はランニング。マラソンのベスト記録は2016年の東京マラソンで3時間7分。別名“日本一足の速い小児科教授”。 慶應義塾大学医学部の小児科教授である高橋孝雄医師による「高橋たかお先生のなんでも相談室」。テーマはママのお腹の中にいる胎児の頃から幼児までの「環境要因」について。 胎教、早期教育という言葉もあるほど、スポーツでも勉強でも早いうちからトレーニングを始めたほうがその子のためになると親が考えるのは不思議なことではありません。ただ、脳の発達に精通している小児科医の立場
日本は「学歴社会」と言われている。学歴社会とは、富や地位の配分に際して学歴が影響する度合いが高い社会のことだ。 日本の場合、25~34歳の高卒就業者の賃金を100とすると、同年齢の大卒就業者の賃金は144(2012年)となり、大卒の給与は高卒の1.4倍多い。しかしこの相対値がもっと高い国もあり、アメリカは170、南米のチリでは261にもなる。大学進学率が低いチリでは、大卒者の希少価値が高いからだ。 【参考記事】学歴や序列さえも無意味な「新しい平等な社会」へ 一方、学歴による差がほとんどない国もある。北欧のノルウェーでは、高卒者に対する大卒者の相対賃金は107でほぼ同じだ。学費が無償であるためか大学進学率が高く、大卒の学歴の価値が相対的に下落している。 大卒者の割合と、高卒に対する大卒の相対賃金をとった座標上に世界各国を配置すると、大卒学歴の社会的性格が見えてくる。<図1>は、25~34歳の
認可保育所に入れない「待機児童」が5年ぶりに増えた。その人数は、2015年4月1日時点で2万3167人。2万人を超えるのは7年連続だ。子育てにかかわる現状とは。 【写真】日本総合研究所・主任研究員の池本美香さん=東京都品川区、瀬戸口翼撮影 少子化にかかわる保育・教育政策などを研究する日本総合研究所調査部の池本美香さんに、保育士の処遇や、海外の保育所事情をきいた。 ――2015年1月の保育士の有効求人倍率(求職者数に対する求人数の割合)は全国平均で2・18倍、東京都は5・13倍。保育士は引っ張りだこです。保育所に入りたくても入れない「待機児童」が問題になり、新たに保育所をつくろうとしても保育士が足りない状況です。背景には保育士の待遇の低さがあるようですが、そもそも、なぜ保育士の給与は低いのですか。 「まず、保育士不足の現状として、政府が1月に打ち出した『保育士確保プラン』では、17年度
なぜ男の子は、鉄道が好きになりやすいのでしょうか。ママにとってはその面白さがよく分からず、不安になることがあるかもしれません。しかし教育学博士、弘田陽介先生は「鉄道には、子どもの成長を促す要素がたくさんある」といいます。また子どもと一緒に鉄道を楽しむことは、“親子関係”にも意味がありそうです。 男の子の脳は元々「鉄ちゃん的」 「でんしゃ! でんしゃ!」と寝ても覚めても電車の話ばかり。そんな我が子に当惑気味のパパやママもいらっしゃるかと思います。 子どもからの注目度が高い新幹線。特に「ドクターイエロー」は大人気(2010年2月、恵 知仁撮影)。 私の息子2人もバリバリの子鉄くんでした。2人とも4歳の誕生日を迎えるころにはあっさりと脱鉄(=電車を卒業!)しましたが、“鉄道と子どもの発達”については、実体験に基づいた気づきや疑問が色々とあります。そこで『子どもはなぜ電車が好きなのか 鉄道好きの教
ネットを使うと、誰でも危険な情報を手に入れることができる、という趣旨の記事なのか? 高校生が大砲を作ってつかまった。新聞によると昨年11月に被疑者の通う高校が警察に「大砲のようなものを持っている生徒がいる」と相談、今年2月16日にその高校生は武器等製造法違反で逮捕されたそうである。 被疑者の作った大砲は全長208センチ。塩化ビニール製のパイプを複数つなぎ、可燃性のガスを爆発させて弾丸を発射させる構造だったと言うが……うむ? 水道管で2mでガスでって、それはこれのことだろ? 水道管をつないだだけでできる大砲。アメリカでは飛距離を競う大会も開かれている いやあ、おじさん、捕まっちゃうなあ〜。 私が今から5年ほど前に出した『』(彩図社)は、YouTubeなどのネット動画で紹介される科学実験が本当なのかを実際にやってみて検証するという本だ。コーラにメントスを入れると噴水みたいに吹き出す実験やピクル
学生時代から大手学習塾で御三家中学(開成・麻布・武蔵)コースを担当し、その後、フリー講師に転身。 複数の塾で御三家指導を行う一方で、教材制作の打診を受け、個人事務所をかまえる。 学習塾として開業したわけではないが、「空いている時間でうちの子を見ていただけませんか」という依頼が殺到。 埼玉や千葉から電車に乗って通ってくる小学生まで現れたことをきっかけに、2006年、理数系専門塾エルカミノを設立する。 御三家中学、筑波大学附属駒場中学、灘中学などの難関中学に、多くの教え子を合格させる。 御三家中学については、受験者の約7割が合格するという驚異的な実績を叩き出す(一般的な学習塾の合格率は約2~3割)。 その結果、「中学受験にどう向き合うか」「算数ができる子の育て方」などのテーマで年間20~30回の講演を行うようになり、3000人以上の母親と接してきた。 塾では、長時間の詰め込み学習や課題漬けとい
ひくい道 そこを歩くよ わたしたち 高い土手の向こう 見たことなくても ここは退屈迎えに来て 作者: 山内マリコ出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2012/08/24メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 100回この商品を含むブログ (50件) を見る コメントで教えてもらったこの本、買った。 表紙がすごい好き。 最近のいろんなお店で起こるおバカな事件とネットの炎上のことで、いろいろ記事読んだ。 「低学歴の世界」って言葉が一番心に残った。 この言葉みた時、自分の居場所ってすとんとわかった気がした。 私はその世界にいるから。 はてなの中で感じてたなんかの違和感って、私ははてなの空気と違う「低学歴の世界」の人間だからなんだ、って思った。 私もそうだけど、私の友達もだいたい「低学歴の世界」の人間。 高校卒業してない子もいるし、義務教育の時だってまともに学校に行ってない人もいる。 私も学校
主なContent 物理系ってどんなところ? 教職員一覧 研究室一覧 学部講義情報 談話会 特別講義情報 入試情報 2023年度後期時間割 (それ以前の時間割は、ここからたどれます) 出前講座・公開授業 公開講座 (これ以外の内容については、FrontPageを参照のこと) ↑ 2024-01-25 FrontPage 博士論文発表会2023年度 2024-01-17 談話会 出前講座・公開授業 2024-01-15 物理系の講義情報 小中学校出前実験 2023-11-30 特別講義情報 2023-09-04 MenuBar 2023-08-22 小中学校出前実験2020から22年度 2023-08-07 公開講座2023年度 2023-08-04 2023公開講座遠隔参加申し込み 2023-07-22 物理系ってどんなところ? 理系複合棟の地図 2023-06-08 実験教室2023年度
ここまで2回、インターナショナルスクール(以下インターと略)の話を書いて、日本の教育について論考した。考えることを必要としない「詰め込み教育」、いい大学に行くためだけの「お受験中心教育」では、「真の日本人」は育たない。「真の日本人」を育てるには、英語教育、異文化教育、多文化教育がいかに大切かということを提起してきた。 しかし、読者の方々から寄せられたメッセージや感想を見ると、なぜか「日本人にとって英語は必要か?必要でないか?」という点に、議論は矮小化されている。私はそんなことを論じているわけではない。 英語に関して言えば、英語が世界標準語になった時点でこの議論は終わっている。世界標準語を学ばないか学ばなくていいかなど、議論する必要がどこにあるのだろうか? 必要なのは、世界標準語教育(=英語教育)をどのようにやるかだけだ。同じように、異文化教育、多文化教育も世界がグローバル化した以上必要で、
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン ただただ、本質と無関係なところで素っ頓狂なやり取りに終始しているなぁ、とあきれてみています・・・何の話か? 田中真紀子文科相の「大学新設不認可」関連のお話ですが。 ことのなりゆき 実は今回は、橋下大阪市長の週刊朝日関連の話題の続きを、と思っていたのですが、11月に入ると、もうとっくに話としては過去のものとなり、かつて「八時だよ、全員集合」などでいかりや長介が言っていた「次行ってみよう」状態になっているわけですね。 このテレビ視聴者的健忘症候群が、実は日本社会最大の病であると私は思っておるのですが、実際に話題としてはピークを過ぎ、編集部も現段階で同業批判は避けたいといい、つまるところその話を続けること自体をやめてみました。実はこれ自体が、私とし
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