米スターバックスのハワード・シュルツ会長が4日、退任を発表した。これにより彼は、スタバを小さなコーヒー店チェーンから、世界有数の認知度と顧客忠誠度を誇るブランドへと育て上げた起業家としての目覚ましいキャリアに幕を閉じた。 シュルツが同社に加わったのは1980年代前半。1987年に同社を買収し、30年かけて2万7000店以上、従業員25万人以上の世界的コーヒーブランドへと成長させた。 複数市場における同社の急速な拡大の中核には、ある素晴らしい信念があった。それは、一貫性のあるスターバックス体験だ。シュルツは自著『スターバックス成功物語』の中で、その背景にある目標や哲学を次のように説明している。 「私は、サードプレース(第3の居場所)を探す顧客が増えていることに気づいた。仕事や家庭のプレッシャーから逃れ一時の安息を得られる、魅力的で刺激的で、時には感情のこもった場所だ。人々は、外出して一息つく
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