ニックネームは鉄人(アイアンマン) 誰ひとり観客のいない川崎競輪場で静かに耳を澄ますと、観覧席にこだまする怒号にも似た観客の聲が聞こえてくる。 ─兵(つわもの)どもが夢のあと 残り1周半を告げる打鐘が鳴り響くと、選手たちは必死の形相で風を切ってバンクを駆ける。1周400メートルのすり鉢状のバンクを囲む競輪場は、さながら古代の円形闘技場コロッセウムのようだ。落車を恐れず激しく身体をぶつけ合った時代、競輪は格闘技とも言われ、この中で数々の名勝負が生まれた。 そんな男の世界に2012年、半世紀ぶりにガールズケイリンが甦った。20代の選手が多い中、その一期生の中に規格外のモンスターがいた。 高松美代子、当時50歳。 いくら年齢制限なしのガールズケイリンとはいえ、闘志むき出しで突っ走る競輪は、瞬発力が問われる真剣勝負。高松の掟破りのチャレンジに同期の選手からつけられたニックネームは“鉄人(アイアンマ
![ママチャリで爆走!普通のお母さんが女子競輪界の「鉄人」になるまで | 週刊女性PRIME](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/af95d511c68ee76c41e16aa92300914b4d6386d3/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fjprime.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Ff%2Fc%2F-%2Fimg_fcc3a1ca3a0ccf47f3101139585c1e73627602.jpg)