そのまま放置すれば最終的に水がこぼれてしまうため、ユーザーは作業を中断してでもコップを持ち上げて水分を摂取する必要に迫られる。コップが持ち上げられたことをシステムが検知すると、サーボモータが自動的に傾斜板を水平に戻す仕組み。コップを戻すと再度タイマーが作動する。後回しにされがちな水分摂取を、物理的な強制力によって優先順位を上げるのだ。 学生30人を対象に行われた1時間のデスクワークによる比較実験では、デバイスの有効性が定量的に実証された。デバイスを使用しない条件と比較して、使用した条件では平均水分摂取量が183.6mLから257.6mLへ、平均摂取回数も3.6回から4.6回へと統計的に有意な増加が確認できた。 特に、デバイスなしの条件下で水分摂取量が100mL未満だった、水分摂取行動の少ない層への効果は顕著だった。この層はデバイスの導入により摂取回数が平均2.44回増加し、水分不足を防ぐ強

