【カイロ時事】イスラム教預言者ムハンマドを侮辱する内容の米映画に激怒した群衆の反米デモの震源地となったエジプトの首都カイロでは17日までに、米大使館に通じる道路がコンクリート・ブロックで封鎖されるなど「要塞(ようさい)化」され、デモ隊の襲撃を阻止する態勢が取られた。 米大使館周辺は、警官隊がバリケードを構築し、装甲車や警官隊の車両計数十台が展開。住民ら関係者以外の立ち入りを禁じていた。 イスラム教の金曜礼拝が行われた休日の14日にはアラブ諸国を中心に各地で抗議行動が暴徒化したが、その後はデモ隊の過激化は伝えられていない。在カイロ外交筋は「いつ抗議デモが再燃するか予断は許さないが、沈静化の方向に向かっている」との見方を示した。