トランプ米大統領との電話協議を終え取材に応じる安倍晋三首相(中央)=首相公邸で2019年5月6日午後10時46分、玉城達郎撮影 安倍晋三首相は6日夜、首相公邸前で記者団に「私自身が金正恩(キム・ジョンウン)(朝鮮労働党)委員長と条件をつけずに向き合わなければならない」と述べ、無条件で日朝首脳会談に臨む意向を表明した。首相はこれまで、拉致問題の進展などを前提とする考えを示していたが、方針を転換。拉致被害者の高齢化などを踏まえ、問題解決の糸口を探るために首脳会談の早期実現を目指す狙いだ。 これに関し、菅義偉官房長官は7日午前の定例記者会見で「首相は、相互不信の殻を破り、次は自分自身が金委員長と直接向き合うとの決意を従来述べていた。それをより明確に述べたものだ」と説明した。