大地震から1カ月を前に、やっと復興に向かおうとしていた被災地を襲った激震。一夜明けた8日朝も、震度6強を記録した宮城県内には余震のショックが色濃く残った。多くの被災者が恐怖におびえながら、避難先や自宅で夜を明かした。「こんな(ひどい)のは『余震』じゃない」「(大きな地震は)一生で一回でいい」。何度も揺れや津波の恐怖におびえる生活に、被災者らはやりきれなさそうな表情を浮かべた。 避難所となっている仙台市若林区の市立六郷中学校に避難していた約200人は、就寝中に余震に襲われた。激しい揺れに全員が飛び起き、女性の悲鳴も。支援物資の入った段ボール箱が倒れ、タンクからは灯油がこぼれた。津波警報が解除されるまで、お年寄りや子供連れらは校舎2階に避難し、再び消灯したのは翌8日の午前2時ごろだったという。 3歳の娘と校舎2階に避難した佐藤ひさらさん(40)は「最近は余震がおさまっていたので少し安心していた