死者・行方不明者63人。「戦後最悪の火山災害」となった御嶽山の噴火から27日で3年がたちました。御嶽山の火山活動は低下し、ことし8月、噴火警戒レベルは2から噴火前と同じ1へと引き下げられました。 今月、噴火で最愛の息子を亡くした母親が御嶽山を見渡せる山に初めて登り、祈りを捧げました。「息子を奪ったあの災害を決して風化させない」。そう決意し山に登った母親の思いを報告します。(長野放送局記者 山田友明) 3年前の9月27日午前11時52分、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山が突如噴火しました。古くから山岳信仰の対象となってきた御嶽山ですが、ロープウエーで7合目まで行けるため「初心者でも登れる山」として全国各地の登山者の人気を集めてきました。 当時、御嶽山の紅葉は真っ盛り。土曜日のお昼時とあって、山頂付近では大勢の登山者が景色を眺めたり昼食をとったりして休日を楽しんでいました。 突然の噴火で、山頂付