はじめに「現代のベートーヴェン」と呼ばれる全聾の作曲家・佐村河内守氏が話題になっていますね。自身の楽曲のすべてを他の作曲家に外注していたばかりか、そもそも譜面は一切書けないとか、実は耳が聞こえるのではとか言われています。被爆二世とされていますが、それも怪しいのではないかと言われていますね。彼の発表した交響曲第1番『HIROSHIMA』は大ヒットし、その CD は Amazon の2013年のクラシック部門の売り上げランキングのトップにもなっていました。この作品の評判はなかなか悪くないようなのですが、それに作曲者についての「物語」がどのように影響を与えているか、様々な意見が飛び交っています。楽曲と、その楽曲の持つ物語。それらをどう受け入れるべきかは興味深い問題です。楽曲と物語とを切り離して個別に楽しむのはほとんど不可能なように思われます。一方で、物語ばかりを重視することは音楽の健全な楽しみ方
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