色の合う、合わないはあるけれど、汚い色ってあるのかな。 パントン448C。泥やネバネバした粘液を思わせるこの茶色。オーストラリアのある調査で、「最も汚い色」に選ばれてしまった不名誉な色です。まぁ、色そのものというよりも連想させるイメージのせいですかね。しかし、この「汚い色」だからこそできる仕事があります。 消費者動向を探るオーストリアの調査会社GfKが、2012年に16才から64才の喫煙者1,000人を対象に行なった調査で、最も多くの人が「不快」「汚い」と感じたのがこの色、パントン448Cでした。そこで、オーストラリアでは、この色をタバコのパッケージに使用することにしました。汚いと感じる色を採用することで、禁煙の手助けになるのではと考えたのです。 この「汚い色」を使ったアプローチはイギリスでも始まります。5月にタバコのパッケージについての新たな法律が成立し、パントン448Cをメインカラーと