【シリコンバレー時事】米調査会社ネット・アプリケーションズが2日までに公表した統計によると、パソコン用インターネット閲覧ソフト(ブラウザー)市場の世界シェアで、今年4月に米グーグルの「クローム」が、米マイクロソフト(MS)の「インターネット・エクスプローラー(IE)」を抜き、初めて首位となった。 「クローム」のシェアは41.7%で、IEの41.4%を逆転した。MSが最新基本ソフト(OS)「ウィンドウズ10」に標準搭載した新ブラウザー「エッジ」のシェアはIEに含まれる。 パソコン市場を制したMSは、1990年代の「ブラウザー戦争」でネットスケープ社を追い落としたが、近年はセキュリティーの欠陥問題などでシェアを失っている。 一方、「クローム」はグーグルのOS「アンドロイド」を通じて携帯端末向けに普及。携帯とパソコンで併用する際に「ブックマーク(お気に入り)」が自動的に同期されるなどの機能