米国西海岸に本社を置く企業で半導体を研究するエンジニアは、話題の“話す”AI(人工知能)「ChatGPT(チャットGPT)」に危うくだまされそうになった。 業務に関係する最新技術のトレンドを聞こうと「先行する技術開発の状況と関連する論文を教えてほしい」と質問したときのこと。ChatGPTはもっともらしい研究を提示し、その内容を要約してくれた。ところが、その論文の名称をインターネットで検索したところ、全く見つからなかった。ChatGPTが架空の論文を偽造した可能性が高い。 ChatGPTが世界中で話題をさらっている。米オープンAIが米国時間2022年11月30日に公開したChatGPTは、様々な質問に答える対話型のAIだ。オープンAIによれば公開から1週間足らずで100万人以上が利用。その後も爆発的にユーザーが伸びている。英語だけでなく日本語にも対応し、23年1月26日時点では無料で利用でき
