身を削った日馬富士 貴乃花親方も相撲界の権威失墜を防ぐために協力すべき…記者の目 2017年11月30日8時0分 スポーツ報知 貴乃花親方 日馬富士の引退で、相撲協会は処分を下さずに済んだ。結果的に引退させたとしても、数場所の出場停止にとどめたとしても「厳しい」「甘い」という批判が出る可能性が高かった。伊勢ケ浜親方は会見で「横綱の名を汚してほしくなかった。その責任は取らないといけない」と語った。日馬富士は自分で引き際を決めたことで社会的な制裁を受け、一人の力士として協会に筋を通した形だ。 ただ、真相究明は道半ば。協会による事態収拾を長引かせている一因は、貴乃花親方の非協力的な姿勢と貴ノ岩の沈黙だ。暴行騒ぎは巡業中で、巡業部長としての管理責任がありながら報告を怠った。理事として相撲界の発展に努める立場なのに、聴取を拒み続けることで、むしろ協会の求心力を低下させている。 親方として鳥取県警に