大手製薬会社ノバルティスファーマの高血圧の薬の臨床研究に、この会社の当時の社員が関与し、データが操作された疑いが出ている問題で、複数の大学の調査委員会が、社員への聞き取りを求めたところ、会社は「すでに退職していて連絡が取れない」などと答え、真相解明に向けた調査が行えなくなっていることが分かりました。 この問題は、ノバルティスファーマが販売する高血圧の治療薬「ディオバン」の効果を調べた京都府立医科大学の臨床研究に、この会社の当時の社員が関与し、データが操作された疑いが出ているもので、大学の調査委員会は、12日、ほかの薬より脳卒中や狭心症を減らせるとした臨床研究の結果には誤りがあった可能性が高いとする調査結果を発表しました。 この問題を巡り、京都府立医科大学や論文に肩書として名前が出た大阪市立大学の調査委員会は社員に直接、聞き取りをしたいとノバルティスファーマに求めましたが、大学によりますと会