「うちじゃあ食いたいもんを注文してくれりゃあ、(中略)作れるもんなら出すってのがオレのやり方さ」とは、漫画『深夜食堂』の主人公のセリフ。そのイタリアン版ともいえる店が代官山と渋谷の合間にある『オステリアウララ』だ。 そう、この店では人気の『深夜食堂』同様、“メニュー”が存在しない。ただ材料が黒板に記してあるだけだ。 席に座ると店主が声をかけてくれる。「さて、どのように料理しましょう?」 客は食材名がズラリと並ぶ手描きの黒板を見ながら、どんなモノをどんな風に食べるか、食材の組み合わせや調理......