年を追うごとにネットが普及・進化していますが、「全世代対応」「コストの安さ」という2点では、今なおテレビが優位にあるのは間違いありません。ただ、その優位性も、「視聴者のニーズに応えて、信頼を獲得している」という前提があってこそのもの。しかし、今春の番組改編を見ると、残念なことに、各局それぞれに視聴者のニーズとは懸け離れた方針が見られました。 日本テレビは「〇〇〇」、テレビ朝日は「〇〇〇」、TBSは「〇〇〇」、フジテレビは「〇〇〇」。各局が視聴者ニーズから離れる方針として掲げた「〇○○」に当てはまる言葉は何なのでしょうか。 バラエティ偏重で多様性に欠ける日テレ まずは視聴率トップをひた走る日本テレビから。今春最大の動きは、土曜21時~の「土曜ドラマ」と、22時~の「嵐にしやがれ」を入れ替えたことでしょう。「土曜ドラマ」は40年強の歴史を持ち、「家なき子」「ごくせん」などのヒット作も多く、「子