平成20年3月の大卒者の就職内定率は69.2%で前年比から1.1%上昇、日本の就職事情は回復傾向にある模様。何十社も会社訪問する厳しさはあるものの、努力は報われるようになりつつあるみたいです。一方、海外はどうなのでしょう? 若年層の失業率が17%と高いEUの就職事情を聞いてみると…。 「ヨーロッパには日本のような新卒の概念はなく、就職への考え方が違いますね」と教えてくれたのは、世界の雇用・労働事情の調査機関を持つアデコの加納千夏子さん。 「これはEU諸国全体の傾向ですが、彼らの就職活動は大学での専攻を生かせる“職種”を選ぶというもの。入社後も同じ職種で勤務し続けるのが向こうの文化で、転職しても前職と同じ職種に就くのが基本です」 じゃあ、もし希望の職種に就けそうもない場合は就職浪人をするんですか? 「そもそもヨーロッパには新卒一括採用の概念がないので、就職浪人もありません。新卒がメリッ