前回SEの任務について書いたが,筆者の不徳の致すところで,読者の方から「理想的過ぎる,現実は違う」「今は古きよき時代とは違う」というコメントや「馬場はSEを知っているのか?」「老害では?」など辛らつな言葉をいただいた。だがそれにも懲りず筆者はこの“今日の一言”を続けるつもりだ。 ただ,そのコメントの中に「この手のことは“筆者が言うSE”を明確にした上で述べた方がよい」という助言があった。感謝・感謝である。 実は筆者も最近の読者のコメントを見て「この人が考えているSEは筆者が言うSEとは違う様だ」「馬場が考えているSEを説明しないとまずそうだ。筆者が考えているSEが読者のそれと違っていたのでは話の噛み合いようがない」と気になっていたところである。 そんなこともあり,今回は筆者がSEをどうとらえているか,「筆者が言うSEとは何か」について述べる。 人によって違う「SE」という言葉の意味 ITの
本欄を読んでおられる読者の皆様の職業は何であろうか。ITproというサイトではあるものの、「SE」の方が一番多いと筆者は思っている。 にもかかわらず、SEという言葉はどうも人気がなく、使われなくなってきている。筆者がそれに気付いたのは昨年、日経コンピュータという雑誌の編集長をしていたときだ。 編集長は当然、一冊の雑誌に掲載されるすべての記事を読む。『SEよ大志を抱こう』という連載はあるものの、それを別にするとSEという表現は案外出てこない。若い記者はSEと書かずに「ITエンジニア」と書いてくる。筆者はこの表現が好きではなく、編集長の権限ですべてSEに書き直そうと思ったが徹底できなかった。 SEに統一しようと思った理由は二つある。SEのほうがITエンジニアより歴史が長い。「システム」のエンジニアのほうが、「IT」のエンジニアより、仕事や知識の範囲が広い。SEは、ビジネスのシステムを作るエンジ
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