北欧スカンディナビア半島沖のバレンツ海に高気圧が現れると、7〜10日後に強い寒波が日本に到来しやすいことが、海洋研究開発機構の堀正岳研究員(気候学)の分析で分かった。現状の的中確率は5割程度だが、今後データを蓄積することで、冬将軍到来の予測精度が高まるという。日本気象学会の電子英文誌SOLAで10日発表する。 【三連休は全国で大雪か】近畿20センチ、関東10センチ 10日夕方以降 昨冬に日本に到来した10回の寒波を対象に、北半球全体の気圧配置を分析した。その結果、日本から約7000キロ離れたバレンツ海に高気圧が現れると、北極圏の寒気が高気圧の東側を通って西シベリア上空に蓄積。ジェット気流(強い偏西風)が蛇行し、たまった寒気を一気に日本へ運び出すことを突き止めた。鳥取、福井など今冬の日本海側の記録的な大雪も同じ仕組みで起きていた。 また、地球温暖化でバレンツ海の水温が上昇し、高気圧の出