私、大学生のころ、落語研究会にいましてね。活動の一環で、消費者啓発落語ってのをやるのです。お年寄りが悪徳商法にひっかからないようにするために、落語仕立てで啓蒙するのね。東京都消費生活センターが斡旋してくれるの。その脚本の依頼も時々来るわけです。 ある年、落語研究会に来た原稿依頼について、わたしが書いた。お題は移民長屋。送ったら、すぐに電話で呼び出しを受けたわけ。使えねえよこんなの、と。当たり前ですね。ここに公開するのも憚られる内容なので公開しません。 消費生活センターの人、問題のある表現を逐一アドホックに修正してくれようとしていて、いや、すみません、それなら、ということで、全面改稿しわけです。その原稿がこちら。整理してたら出てきたので載せておきます。 17年くらいまえのもので、新作お披露目の会ではかなり受けたんですが、その後、このホン指定のお仕事の依頼は無く、披露する機会は一度もありません