元日のエントリに書いたが、今年の私のテーマは「短い文」である。 これをテーマに決めた効果はてきめんで、これ以降、私は文の長さにかなり意識的になった。このブログを書くときも、できるだけ長い文にならないように気をつけているが、他人の文を見ても、長い文は気になるようになった。 スウィフト『ガリヴァ旅行記』(新潮文庫)の裏表紙に、こんな解説文が書いてある。 <スウィフトの諷刺は、一点の感傷も交えない骨を刺す体のものであり、直接の対象は当時のイギリス社会の具体的事件や風俗であるが、それらは常に人間性一般への諷刺にまで高められており、そこに彼の作品の永遠性、普遍性がある>。 きちんとした文章だが、これで一文というのは長すぎると思う。いまの私は、こういう長い文を見かけると、どうも気になるのだ。 これを普通くらいの長さにするなら、例えばこんな感じだろうか。 バージョン1(普通の長さの文に): <スウィフト