2018年から米国各地で、公立学校の教師たちがストライキや抗議行動を次々に起こしている。カリフォルニア州オークランドの高校教師アレックス・ウェブスター・ガイニー(38)は2月、学区内の公立学校全86校で決行されたストに加わった。授業をボイコットし、教育委員会に3年間で12%の給料アップを要求。参加した教師は合計で3000人に及んだ。 教師になって8年目。ニューヨーク州の学校で4年勤めた後、オークランドに移ってきた。障害などを理由に支援が必要な生徒たちを担当している。今の給料はニューヨークの初任給より年額で約1万ドル(約110万円)少ない。それなのに、本来は学校の予算でそろえるはずの消毒液などの消耗品も自腹で買わざるを得ない。「自分はまだマシ。週末にスターバックスで働いている教師もいる」 2019年2月にストライキに参加した高校教師のアレックス・ウェブスター・ガイニー=米カリフォルニア州オー