製本大手のナカバヤシは24日、水を入れるだけで発電する電池「水電池 NOPOPO」を8月上旬に発売すると発表した。災害時や非常用の備蓄としての需要を見込んでいる。単3電池の形状で、希望小売価格は3本パック630円。発売1年間で100万本の売り上げを目指す。 付属のスポイトで水電池の本体上部の穴から水を入れると、中の二酸化マンガンやマグネシウム合金などと化学反応して発電。ジュースなどの飲料や唾液でも発電できるが、ポケットラジオやリモコン、LED(発光ダイオード)ライトなど低消費電力機器に向いているという。LEDライトの場合、電池1本で約5時間使うことができる。 電力が弱まっても、再度注水すれば数回利用可能。また、一般的な乾電池は使わなくても放電するが、水電池は水を入れなければ長期間保存でき、未開封なら約20年間もつという。