9条の弁護は、Bグループの人たち、すなわち、「平和を愛していて理性を優先する人たち」に対して行われるというのが、前回の記事でたどりついた地点でした。今回の記事では、さらにこの弁護をつづけてみたいと思います。これまでに書いてきたこととも少し重なりますが、大まかにいって、この弁護は2タイプに分かれるといえるでしょう。 ① 平和の素晴らしさと9条の理念を訴える 実は、このシリーズの中で最も力づよく書くべきなのは、この①なのかもしれません。けれども、平和の素晴らしさと9条の理念について訴える、このタイプの言葉は、Bグループの人からはきわめて無責任なものに見えてしまいます。それは、すでに何度も見てきましたが、「攻められたらどうするんだ」という反論がただちに成り立ちうるからでした。 実は、無責任にはならない道が一つだけあります。それは、9条の理念を、その結果とともに最後まで貫きとおすことです。人類の真