鳩山新内閣発足に伴い就任した藤井裕久財務相は円安を支持しない考えを表明しているが、欧米の金融大手は円相場は下落していると予測している。 民主党が総選挙で勝利する可能性が高いとの見方が広がるなか、円は主要16通貨に対して8月初め以降、1つの通貨を例外としてほぼ上昇している。しかし、ブルームバーグが40人を対象に実施した調査の予想中央値によれば、日本経済は円高を支えるには脆弱(ぜいじやく)過ぎるとみられ、円は年末までに対ドルで5.7%、対ユーロで1.1%下落すると予想されている。 調査によれば、日本銀行は2010年を通じて政策金利の誘導目標を年0.1%に据え置き、日本は主要10カ国(G10)で同年利上げを実施しない唯一の国となる見通し。調査の予想中央値では、日本の経済成長率は今年マイナス6%に落ち込んだ後、来年は0.8%のプラス成長を回復するとみられている。 米金融大手ゴールドマン・サッ
南北朝時代とともに、日本の国家体制が危機に陥ったのは、太平洋戦争の敗北時だと思う。あのとき皇統が断ち切られ、日本が共和制になっていたら、もはや日本国家も日本民族も消滅してしまったと筆者は思う。戦後、スターリンは北海道の留萌・釧路の間に線を引き、そこから北部をソ連軍の占領下に置く計画を立てていた。そうなれば、戦後、しばらくして、留萌・釧路線以北の北海道、北方四島、千島列島、南樺太から構成される共産体制の「日本民主主義人民共和国」ができていたと思う。また、アメリカ軍が天皇を存続するという方針を早期に固めず、イギリスやオーストラリアの意志が占領政策に強く反映されるようになれば、天皇なき「日本共和国」ができ、東西冷戦を背景に南北日本が激しく対立したことも十分考えられる。いずれにせよ、そのような状態に至ってしまえば、日本という名称がついていても、「日本」は日本の抜け殻に過ぎなかった。 皇統によっ
ロシアがプーチン政権下の8年でこれだけ復興したのは、ロシア人が「ロシア魂」を再発見したからだと思う。ヨーロッパとアジアにまたがる広大な領域からなるロシアはユーラシア国家である。ユーラシアはそれだけで独立の小宇宙を形成し、そこには独自の文化と発展法則がある。 ソ連体制はある時期まで、このユーラシアの発展法則に合致していた。しかし、ユーラシアという世界でまとまっていこうとする地政学的世界観と全世界に革命を引き起こし、普遍的原理で覆ってしまおうとするマルクス・レーニン主義の世界観は基本的に相いれなかった。筆者は、ゴルバチョフはあくまでも世界革命を志向していたと考えている。ソ連型社会主義と西欧の社会民主主義は、もともとマルクス主義から出た同根の普遍主義的思想であるということを強調し、それが外交政策としては、「人類共通の価値」とか「欧州共通の家」という形で現れたのだ。ここで言う「人類共通の価値」
連載終了にあたって(下)今こそ求められる日本の「國體」(2008/9/24) 連載終了にあたって(上) 左右の「バカの壁」破ろう(2008/9/17) 福田総理にあてた記者の公開状(2008/9/10) メドベージェフの“乳離れ”(2008/9/3) パキスタン大統領の辞任(2008/8/27) グルジア問題の背景(下)(2008/8/20) グルジア問題の背景(上) (2008/8/13) 北方領土ビジネスを駆逐せよ(2008/8/6) 北方領土と竹島(下)(2008/7/30) 北方領土と竹島(中)(2008/7/23)
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