北朝鮮崩壊の可能性はこれまでにも多くの人が指摘してきた。経済制裁を加えられ、幾つかの災害に見舞われ、核開発やミサイル開発などの軍事増強にお金を使うのだから、まともな国の運営はできていない。しかしそれでも北朝鮮は崩壊していない。ただ、いつXデーがやってきてもおかしくない状態はできている。問題はその有事に日本を含め周辺諸国は備えているか、ということだ。粛清が大規模で行われ、脱北者も相次いでいる。優秀な人材が粛清されたり、脱北したりすると、北朝鮮のような国の成長は望めない。国際的視野のある人材は限られている。金正恩最高指導者の独裁は明らかに北朝鮮を袋小路に追い込んでいる。逃げ道がなくなれば、やがては崩壊することは十分に考えられる。 問題は、どのようなシナリオで崩壊し、その後、どのようになるか、だ。韓国の朴大統領は、北朝鮮の崩壊はすなわち韓国による南北統一と考えているようだ。最近の北朝鮮の脅迫に対
8月27日に「日韓財務対話」がソウルで開かれた。これは日本と韓国の財務当局が経済・金融問題を協議するもので、通貨交換(スワップ)協定の再開に向けての議論が始まるかどうかが注目された。日本は日本側からこのことを持ち出すことはないが、韓国からの要請があれば検討するというスタンスをとり続けてきた。今回は韓国側が要請してきたので、検討するということだ。日本と韓国の関係はこじれてきたが、日中間三カ国外相会議で日韓外相の二国間交渉が8月24日に日本で開催されて、非常によい雰囲気であったと報じられている。冷めつつある中韓関係を反映して、日韓外相会談の方が中韓外相会談よりも和やかな会談であったという。東アジア情勢は急速に動きつつある。 スワップ協定とは、韓国が経済危機になった時にウォンを担保にドルや円などの外貨を融通するものだ。ウォンの価値をあらかじめ決めておくので、その時のウォン=ドル・円のレートによっ
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