澤部渡によるソロプロジェクト、スカートがアルバム「CALL」を発表した。これまで自主制作で作品を発表してきたスカートだが、今作はカクバリズムからのリリース。レーベルのサポートを受け、これまでになく自由でポップに解き放たれた作品を生み出した今、スカート=澤部渡は何を思うのか。彼の音楽家として、そしてリスナーとしての歴史を辿りながら「CALL」という作品が結実するに至った経緯、そしてその先の未来を探った。 取材・文 / 小田部仁 撮影 / 塚原孝顕 気がついたら光GENJIが好きでしたね。あとは、チェッカーズとかマッキー(槇原敬之)とか。当時流行っていたゆずも大好きでした。中学生ぐらいになると深夜にやっていた音楽番組を熱心に観ていました。「Flyer TV」とかすごく覚えてますね。兄が「トゥナイト2」を録画しようとして失敗したビデオに偶然入ってたんですけど(笑)、笑福亭鶴光師匠がちょっとした下