この間、道端に停まっている日産自動車の510型「ブルーバード」を見ました。それを見てちょっと驚いたのは「こんなに小さかったっけ?」ということです。寸法を調べなおしてみると、全長4095mm、全幅1560mm、全高1420mm、ホイールベース2420mmという小ささです。ホンダの「フィット」が全長3900mm、全幅1695mm、全高1525mm、ホイールベース2500mmなのに比べると、全長以外の寸法はすべてフィットが大きいことが分かります。単純に全長×全幅×全高の“体積”で比べると、ブルーバードのほうが1割ほども小さいのです。 車格でいえば、フィットは2クラスほど下のクルマ。それが寸法上ではブルーバードより大きいというこの事実を見れば、ブルーバード510が登場した1967年以降の40年間で、クルマがいかに大きくなってきたかが分かるというものです。ブルーバード510といえば、米国で日産自動車
スウェーデンVolvo社が2009年8月にSUV「XC60」を日本で発売すると発表しました。特徴は、低速走行時に衝突を回避するために、自動でブレーキを作動させる「シティ・セーフティ」。国内で、低速走行時に衝突を回避する機能が実用化されるのは初めてです。国土交通省は「ドライバーの過信を招く」として、これまでシティ・セーフティの導入には慎重な姿勢を見せていました。 最近の上級車は、レーダやカメラで先行車までの距離を認識して、衝突直前に緊急ブレーキを自動的に作動させる「プリクラッシュ・セーフティ・システム」を備えています。国土交通省の技術指針では、衝突の1.4秒前から緊急ブレーキを作動させることが認められています。緊急ブレーキの作動により車両を停止させ、結果として衝突を回避することは実現しても良いことになっていました。ただし、技術指針の「ドライバーの過信を招かない」という条件が付きます。国内メー
パリモーターショー2008が10月2日から開幕しています。このショーでの目玉の一つは、ホンダの「インサイト・コンセプト」でしょう(関連記事)。ホンダが2008年春に発売する新型ハイブリッド専用車「インサイト」は、ほぼこのコンセプトカーのデザインで商品化されると見られています。インサイトは価格が200万円前後と、現在の「シビックハイブリッド」やトヨタ自動車の「プリウス」のベース車種が230万円程度なのに対して、かなり低価格に設定されるのが特徴です。この低価格をテコに、日米欧で年間20万台を販売する計画です。一頃より沈静化したとはいえ、まだ燃料価格の高騰が続いている折、タイムリーな市場投入といえるでしょう。 このインサイトを迎え撃つのが、インサイトからやや遅れて発売すると見られるトヨタ自動車の新型「プリウス」です。トヨタは部品メーカーを巻き込んで、ハイブリッドシステムの部品点数を半減する活動を
「おいおい、なんてMOTTAINAIことを」。イカの休漁が話題になり、人工衛星からの映像がテレビに出た。テレビでは「こんなに明るく見えるほどイカ釣り船が多い」ことが話題なのだが、気になったのは別のこと。人工衛星から漁火が見えている…。ということは、電灯から光が上に向かっている。宇宙を照らしてどうするんだ。 傘がない 一般に、電灯はフィラメントから全方向に光を出す。上を照らしてもしょうがないので、傘を付ける。上に向かう光は反射して下に向かう。役に立たない光が役立つ光になる。反射率が1ならば消費電力は半分になる。実際には1という素晴らしい鏡はなく、しかも汚れたり、錆びたりして反射率は下がるので、半分にはならないが、かなり減る。だから、世の中の電灯のほとんどには傘がある。 漁火は例外なのだろう。傘はない。海を照らしたいはずではないのか。 自動車業界でこんな無駄が見過ごされることはあり得ない
私がまだ中学生だったころ、自宅の近所にクルマ好きのおじさんが住んでいました。その人をここではKさんと呼ぶことにしますが、Kさんは広い敷地の一軒家に住んでいて、相当に古い車庫付きの離れがあり、その車庫には、これまた古い大きな黒塗りのシトロエンが納められていました。 離れの前には、これも(その当時でも)古い、でもシトロエンほどは古くないローバー(P6)が停まっていました。でも、Kさんは普段の足として、(相当な資産家であるにもかかわらず)FF化された最初のスバル・レックスに乗っていました。シトロエンやローバーが走る状態だったのかどうか、今となってはよく分かりません。 その離れの中には、Car Graphicが創刊号から保管してあり、離れの中の部屋のほぼ壁一面を占領していました。Kさんと私はよくその部屋にこもって、クルマ談義に花を咲かせていました。親と子ほどに歳の離れた二人ですから、私がKさんのお
東芝がHD DVD事業からの撤退を発表した。次世代DVD規格を巡るBlu-ray Disc陣営との戦いに敗れた格好だ。これまでの戦いの経緯と,東芝の決断の意義を総括する。 次世代DVDアンケートから考える 「東芝が本当にすべきだったこと」 日経エレクトロニクスとTech-On!がITproの協力を得て実施した緊急アンケート「東芝の決断の意義を問う」では,読者から多くの意見が集まった。自由意見を求める質問に対して回答者の大多数が記入したことが,関心の高さを物語っている。ここでは,読者の意見から浮かび上がる,今回の決断に対する評価と東芝が採り得た代替案をまとめてみたい。(続きを読む 2008/02/22) 総括 次世代DVD戦争を総括する(その3)BDのキーマン・小塚雅之氏が語る「勝因」(2008/02/22) 次世代DVD戦争を総括する(その2)パソコン向けでは両対応機が普及のはずだ
皆様、あけましておめでとうございます。今年も日経 Automotive Technologyをよろしくお願い申し上げます。2008 年にまず私たちが注目しているのが、新興国向けの低価格車の動向です。1月10日に開幕するニューデリーモーターショー(Auto Expo 2008、一般公開は1月11〜17日)で、インドTata Motors社は、かねてから巷間で話題になっていた10万ルピー(約29万円)カーを公開する予定です。 これだけの低価格で、まともなクルマができるはずがないという懐疑的な意見もありますが、漏れ出てくる断片的な情報を聞く限りでは、従来の発想を転換した大胆な最新技術を取り入れている部分もあるようです。もっとも、Tata社もコスト削減には苦労しているようで、実際の価格を10万ルピー以内に抑えるのは難しいのではないかという声も聞こえてきます。 ただ、たとえ10万ルピーが無理でも、相
「もう限界だ。日本から撤退しよう」 「しかし社長、うちは日本の自動車メーカーですよ」 「しょうがないだろ。選択と集中だよ」 いや、フィクションですよ。 そんなことが起きても不思議ではないという話をしよう。 10月末、日本の各自動車メーカーは決算とともに、地域ごとの販売台数を発表した。前年同期比で言うと、北米はプラス、欧州はプラス、アジアもプラス、日本だけがマイナスだ(下の図1)。 もう少し長い間の数字を見ても傾向は同じ。国内の4輪車販売はどんどん減ってきた(下の図2)。1996年から2006年までで15%落ちた。 一方、輸出は好調が続き、30%の伸び。2006年には輸出が国内販売を抜いた。海外生産は絶好調で、この間に83%伸びた(下の図3)。 この結果、大づかみに言うと、2006年に日本の自動車メーカーは596万台を輸出し、1097万台を海外生産しているのに、日本国内では574万台
小型カーナビ「PND」が日本でも普及してきました。PNDはHDDやDVDの代わりにメモリーを記録媒体に用いたポータブルタイプのカー・ナビゲーション・システムです。2007年には国内で50〜60万台の市場になる見込みで、2009年には100万台にまで伸びると期待されています。 現在国内でPNDを商品化している大手メーカーには、三洋電機やソニー、クラリオンなどがあります。2008年にはこれまで商品化を見送っていた大手カーナビメーカーが参入する可能性も十分にあります。 現在のPNDは、実売価格が5万円前後を中心として10万円を切る程度まであります。主要機能としては、地図データのほかに、現在地の特定機能、渋滞情報、地上デジタル放送(ワンセグ)が挙げられます。 大手メーカー3社(ソニー、三洋電機、クラリオン)のPNDを比べてみると、PNDの内蔵メモリー容量は各社2Gバイトと共通で、地図データ容量に大
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