「すべての改善要望を実現するには、人もコストも時間も全く足りない」「利用部門に申し訳ないと思いながら、何年も棚上げにしている改善要望がたくさんある」──。 最近、システムの稼働後に綿々と行う保守開発について取材したとき、現場のエンジニアからこんな声を聞いた。保守開発では、利用部門から日々届く大量のシステム改善要望にどう対処するかが大きな問題になっている。 人もコストも時間も足りず、一部の改善要望しか実現できない。そのため、実現しない改善要望について、どうやって利用部門の納得を得るかが課題になっているという。そこで、受け付けた要望を一覧化し優先順位を付ける、という取り組みが一般に行われている。客観的に優先順位付けを行うため、重要度、緊急度、工数などいくつかの指標を設けて、改善要望ごとに点数を算出する現場もある。 この優先順位付けの方法について、日経SYSTEMS主宰の「要件定義統一方法論検討