■Jリーグと協会、一丸で再生を Jリーグ(リーグ)は、11月17日の理事会で、資金難に陥っていた大分トリニータ(大分)に対して、2005年に創設した公式試合安定開催基金(基金)から3億5000万円の融資を行い、さらに、来年1月末をめどに、2億5000万円の追加融資を行うことを決定。基金残高約10億円の内、約60%を融通する。大分の資金繰りが非常事態だったことをうかがわせる。 ≪チーム決算、吟味せよ≫ リーグによると、大分は、今季に入り成績低迷に伴う入場者減や人件費高騰などで借金が一気に膨らみ、累積赤字が約11億円、債務超過は5億6000万円に達した。2010年1月末の借入金を約12億円と推定している、と言う。 大分が自転車操業的運営手法ゆえに資金難の実情を見抜けなかったとリーグは釈明しているが、リーグの見解には納得できない。なぜなら、リーグが公表しているクラブ情報によれば、06年に