Published 2019/07/28 15:00 (JST) Updated 2019/07/29 00:07 (JST) 戦後の歴史の中で廃れ、忘れ去られた落語がある。太平洋戦争中、国民の戦意高揚を目的に作られた「国策落語」。落語家の2代目林家三平は、その演目の一つ「出征祝」を約70年ぶりに復活させた。このほど長崎原爆資料館ホール(長崎市平野町)で開かれた長崎平和推進協会(横瀬昭幸理事長)の設立記念事業「戦争(せんそう)と演劇(へいわ)」で、特別高座として披露。抑圧された当時の“笑い”と世相を、巧みな話芸で再現した。 「これから話すのは決して面白い噺(はなし)じゃありませんよ」。にぎやかな出囃子(でばやし)に合わせて高座に上がった三平は、こう断って口演を始めた。「出征祝」は商家の若旦那に召集令状が届き、大旦那や番頭、使用人が祝いの宴を開こうとする内容の創作落語。使用人が口々に食べたい
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