読売、日経、ヤフー、波乱のメディア三国志! 紙かデジタルか? 技術革新かスクープか? 「読売はこのままでは持たんぞ」 2018年正月の読売賀詞交換会。いつも「経営は磐石」と太鼓判を押す渡邉恒雄がその年は違った。「紙の王国」に大きな危機が訪れていた。 分水嶺は2005年に訪れていた。 1995年には存在すらしていなかったヤフー・ジャパン。 そのヤフーは、読売からのニュース提供をうけて、月間224 億PVという巨大プラッットフォームに成長。 危機感を抱いた読売新聞の社長室次長山口寿一(後のグループ本社社長)は、ヤフーに対抗して新聞社が独自のプラットフォームを持つことを思いつく。 日経、朝日に声をかけ、ヤフー包囲網がしかれたかに見えたが・・・。 同じ時期、日本経済新聞社長の杉田亮毅は、無料サイトにみきりをつけ、電子有料版の準備をひそかに進めていた 。 序章 読売はこのままでは持たんぞ 二〇一八年