ロボット開発・製造ベンチャー、ヴイストン(大阪市西淀川区)の大和信夫社長(52)は、こころを持ったロボットを世に送り出そうと動く異色の経営者だ。政府が1月にロボット新戦略を策定したことで今年が「ロボット元年」といわれるなか、会社を一躍有名にしたロボットのサッカーW杯「ロボカップ」などについて聞いた。(聞き手 西川博明) --ヴイストンは、ロボットのサッカーW杯「ロボカップ」に、産学連携チーム「チームOSAKA(オオサカ)」に参加したことで有名になりました 大和 ロボットの技術開発を進めるなかで、平成15年に大阪市がロボット産業の育成に向け、ロボカップに出場するロボットを公募していたのです。当時はラジコンのレベルでしたが、二足歩行のロボットを趣味で作れる人材がいて、最高技術顧問で大阪大学の石黒浩教授(ロボット工学)の人工知能などの技術を組み合わせればサッカーロボットができると思って応募しまし