微生物が地球をつくった 生命40億年史の主人公 ポール・G・フォーコウスキー 青土社 2015 Paul G. Falkowski Life's Enginens――How Microbes Made Earth Habitable 2015 [訳]松浦俊輔 編集:渡辺和貴 装幀:岡孝治 ポール・フォーコウスキーは海洋生物学者だ。黒海に行って、水深150メートルで光合成をする微生物を調査した。光合成をする微生物は太陽光のエネルギーを用いて新しい細胞をつくる。海の中では植物プランクトンがそれをして、酸素を放出する。 あるとき、植物プランクトンを感知するための特殊な蛍光光度計が奇妙な信号をキャッチした。光度計は酸素がない深さを調査していたので、その信号を送った生物は海の上のほうにいる植物プランクトンではなかった。信号はどこから届いたのだろうか。どうも海底に近い。いろいろ調査してみて、フォーコウ
![1622夜 『微生物が地球をつくった』 ポール・G・フォーコウスキー − 松岡正剛の千夜千冊](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/39ad5543297a977ad82d75592e643a7104ec59fd/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2F1000ya.isis.ne.jp%2Ffile_path%2Fsenya_card.png)