勝手にビジネスクラス席に移動した客が逮捕された。その事例から学ぶ、飛行機と重心と墜落の関係 2015年の7月。 中国南方航空。 悪天候のため、中国の深センから上海に向かう便は、3時間の待機を余儀なくされていた。 乗客達は、苛立っていた。 3時間も遅延するなんて! 悪天候もおさまり、ようやく離陸の準備が整う。 その時、一部の乗客達は、こう考えた。 3時間も遅れておいて、何の補償もナシなのか? ムムッ。ビジネスクラスの席がずいぶん空いてるな? 3時間も遅れたからには、座席のアップグレードぐらいはするべき だって、ほら。それくらい、当然だろう? ※当然ながら、本来の規約上は顧客が要求できるモノではない 彼らは勝手に席を移動し、広々としたビジネスクラスに陣取った。 当然、CAは「本来のエコノミークラス」に戻るよう説得を試みる。 「エコどもは後方席に帰れ」(テルー/ゲド戦記) ほとんどが応じたが、3