野田佳彦首相は2011年12月19日、東京・新橋駅前で就任後初めて街頭演説を行う予定だったが、北朝鮮の金正日総書記の死去により「外交上の重要な事案が発生した」として急きょ取りやめた。 取りやめが発表されると、新橋駅前に集まっていた会社員らから「逃げるな」などといった怒声が飛び交ったほか、福島第1原発の冷温停止宣言を疑問視するグループらがシュプレヒコールをあげるなどし、現場は一時騒然となった。 野田首相はこの日、正午過ぎから新橋駅前で演説を行う予定で、新橋駅前には多数の報道陣と会社員らが集まっていた。首相は民主党・蓮舫議員の演説のあと壇上に立つ予定で、蓮舫議員が話し終わった直後から、駅前に集まった会社員らから「解散しろ」コールが起こっていた。そのさなかに演説取りやめが発表されると、さらに「逃げるな」といった声があちこちから飛んだ。 ◇関連サイト ・[ニコニコ生放送]野田首相の街頭演説中止発表