雨の日も 風の日も 病める時も 健やかなる時も そして、 初めて彼女ができた日も 初体験の日も 一日も欠かさずにオナニーを続けてきた。 オナニーは僕の人生であった。 僕の人生はオナニーによって育まれ、オナニーと共に生きてきた。 しかし、である。 ふと立ち止まり、考えた。 僕の人生はむしろ、オナニーによって蝕まれていたのではないかと。 「継続は力なり」というが、オナニーほど何の力にもならない継続はない。 どちらかというと、力が抜ける行為だ。 僕はこれまで、人生で何か目標を達成したときは、長い時間をかけて、継続的に一つのことを続けてきた。 逆に言うと、オナニーをひたすら継続したことによって、マイナスの方向にものすごい力が積み重なり、恐ろしいほどの力が失われていたのではないだろうか? 恥ずかしながら、齢30を超えて初めて、今までオナニーに使った時間を考えてみた。 恐るべき時間である。 たとえば、