峠(上)(新潮文庫)【電子書籍】[ 司馬遼太郎 ] 価格: 825 円楽天で詳細を見る *こちらも味わい深い新装版の表紙 【あらすじ】 長岡藩7万4千石の家臣に生まれた河井継之助は、幼い頃から腕白で負けず嫌いな性格だった。江戸に遊学した際は、酒を飲んだり遊女と戯れたりと、自適の日々を送っていた。佐久間象山を始め幾つかの塾を通うも、講義はまともに受けず、保管されている本を精読するなど、自らの基準に基づいた勉学で教養を高めた。 そんな折に黒船来航が起きる。長岡藩主で幕府老中でもあった牧野忠雅は家臣に意見を求めると、継之助が建策した藩政改革論が藩主の目に留まる。継之助は江戸から長岡藩に戻されるが、藩上層部からの反感は強く、結局何もできなかった。改めて見聞を広げるために、尾中松山藩の山田方谷を訪ねて教えを乞う。最初は農民上がりの方谷を軽んじていたが、方谷の言行一致の振る舞いと、実績を上げている藩政