電車旅なら読書。短い旅ならサラッと読める伊坂幸太郎。もう古いもの全て読み終わっているだろうと思えば、書架に「ホワイトラビット」発見。確かに未だ読んでいない! 物語は、誘拐ビジネスを生業としている兎田さんの奥様が誘拐される。何でも兎田の属する組織の金を盗んだ折尾(通称オリオオリオ)を連れてこなければ、奥様は殺される、と。 なぜに組織の仲間の奥さんを誘拐し(途中痣になるような蹴りを何度も食らわせながら)て、裏切り者を追うのか? 明快な理由が無いまま話は仙台を舞台に進んでいく。伊坂氏得意のクライムサスペンス・・・・否、クライムコメディのおでまし、オデマシ~。テイストは伊坂氏得意のマシンガントークのキャッチボール。読んでる方が忙しくて間が開くと、「シチュエーションが思い出せずにゴッチャゴチャ」は、よくあること。 誘拐犯が立てこもる一軒家に警察とマスコミが包囲する中で、今夜中に兎田は脱出して奥さんを