発売禁止になった少女のヌード写真集をCG(コンピューターグラフィックス)で描き、販売したとして、警視庁は11日、岐阜市正木、デザイン業、高橋証(あかし)容疑者(52)を児童買春・ポルノ禁止法違反(提供、提供目的の製造)容疑で逮捕したと発表した。写真を加工した画像が「児童ポルノ」として摘発されるのは全国初。 逮捕容疑は2009年12月、自宅のパソコンでCGで描写した児童ポルノ16点を含む画像ファイルを製造。インターネットで販売したとしている。08年8月〜13年4月に計208万円を売り上げたとみられる。 高橋容疑者は容疑を認めているが、「CGは写真ではないので摘発を逃れられるかもしれないと思った」と供述している。ヌード写真集は1980年代に販売され、マニアの間で「伝説」とされていた。同庁少年育成課は「実在する児童を描写したものは明らかな児童ポルノ」と判断した。【黒田阿紗子】